- まちづくり・地域活性課題
- Report
2024.09.26
2024年9月、大阪・堂島浜に開業!「WowUs(ワオアス)」オープニングセレモニー&内覧会レポート
多機能な観光展望施設から
まだ見ぬ大阪の魅力を発信
2024年9月19日、JCDは、大阪堂島浜タワー16階に観光展望施設「WowUs(ワオアス)」を開業しました。
眼下に広がるのは、大阪市の梅田から難波を貫くメインストリート・御堂筋と、文化施設や医療施設、旅客船の発着拠点「中之島GATEターミナル」などの再開発が進む中之島。大阪屈指の絶景を楽しめる空間から、大阪府域の「まだ見ぬ大阪」に関する観光情報を発信します。
観光・ビジネス・日々の休息にも活用
円安基調を背景に、2024年の訪日外国人旅行者数は3,500万人(※)に到達する勢いで推移。さらに2025年には大阪・関西万博の開催も予定していることから、今後、大阪を訪れる観光客の大幅な増加が見込まれています。多くの人に大阪の魅力を知っていただける絶好の機会である一方、オーバーツーリズムが喫緊の課題に。「WowUs」から広域の観光情報を発信することで、観光客の分散化を図っていきます。
東側が御堂筋、西側が中之島一体、堂島川と土佐堀川が流れる水都大阪を体感できる眺望は、まさに'Wow!'と叫びたくなる絶景です。春には鮮やかな新緑、冬には御堂筋のライトアップなど、季節ごとに変化していく街の表情を楽しむことができます。
観光情報を入手するだけでなく、賑わう街を背景に記念撮影、テラス席でのブレイクタイム、新進気鋭のアーティストの作品鑑賞など、様々な楽しみをご用意。年齢も国籍も関係なく、観光客もそうでない人も、誰もが今の気分に合わせて利用できる施設です。
※令和6年7月19日 第24回観光立国推進閣僚会議 配布資料より引用 siryou1.pdf (kantei.go.jp)
屋号「WowUs」に込めた思い
思わず"Wow"と言いたくなるような素晴らしい眺めの下、「人の"輪"」や「和める場としての"和"」を生み出していきたい。そして、 "Us"には、一人ひとりが主役となり未来の明日(アス)へとつなぐことができる場でありたいという思いを込め、「WowUs」と名付けました。
「境界を超えた人々の出会いの場に」
株式会社JTBコミュニケーションデザイン
代表取締役社長執行役員 藤原卓行
当社は、プロモーション・MICE・エリアマネジメントを主要な事業として展開しております。「WowUs」を所管するエリアマネジメント事業においては、賑わいの場づくり、仕掛けづくり、きっかけづくりの3つのアプローチで推進し、全国73か所の公共・文化施設や観光案内所の運営、インバウンドプロモーション等の事業をプロデュースしております。
ここ「WowUs」は、大阪観光局様のご協力の下、大阪・御堂筋の都市観光だけでなく、大阪府域の観光情報を発信し「まだ見ぬ大阪」として、観光客を府内周遊へと促し、インバウンド増加の課題解決に貢献することを目指しております。
フロアコンセプトは、"CROSS THE BORDER"="境界を超える"。ここで提供する、観光情報、グルメ、アート、文化体験、そしてイベントなどを通じて、国内外の観光客をはじめ、周辺のビジネスパーソンや地元の方、あらゆる"境界"を超えた人々との出会いを提供し、新たな"Wow!"を感じていただける場づくりを進めて参ります。
「大阪をハブに各地を周遊し外需を拡大」
公益財団法人大阪観光局
理事長 溝畑 宏様
ワオアス!! この言葉の由来が非常に新鮮で、まさにフロア全体のコンセプトが非常に分かりやすく表現されていると感じます。世界が分断・対立している中で、来年2025年という年は、戦後80年、ベトナム戦争後50年の年。大阪という都市を通して、誰よりも平和を望む日本という国が世界平和、世界協調の舵を取り、国民一人ひとりがこれらを表現していく大事な年になります。
また今後の経済成長において、インバウンド消費を伸ばすことは重要です。海外の方々が大阪に来られた際には、日本の各地域を周遊してもらう。大阪が各地域を、日本全体をリッチにする。そんな観光のモデルケースをつくることがこれから目指すべき大都市・大阪のあり方だと思います。
今からほぼ100年前、大大阪時代と呼ばれた時代があります。当時の関市長、そして五代友厚氏もまた、大阪を東洋のマンチェスターにしたいと街の発展に尽くされました。100年前の偉人が語ったことをしっかり形にしていく。この2024年の9月オープンは、その時機を得ていると思います。今、この日本に必要なのは夢です。この国で頑張れば世界で活躍できる。この拠点がいろんな分野でチャレンジできる、夢を語り合える、大阪の魅力を体感できる場所になるよう、皆さんと一緒に頑張りたいと思っています。素晴らしい仲間とオープンを迎えられて幸せに思います!ワオアス!
「ロビーとつながる空間で新たな試みを」
株式会社カンデオ・ホスピタリティ・マネジメント
代表取締役 会長兼社長 穂積 輝明様
2005年に創業したカンデオホテルズは、今年20周年を迎えます。安くて気軽なビジネスホテルでもなく、良質だが気軽に泊まれないラグジュアリーホテルでもないその中間、唯一無二の4つ星ホテルとして全国28か所で展開しています。「WowUs」のひとつ上のフロアに当たる17階から31階に位置する「カンデオホテルズ大阪ザ・タワー」を、今年7月17日にオープンいたしました。最上階31階には地上127m、世界一高い場所にあるインフィニティ露天風呂とサウナを完備しております。約8割が欧米を中心とした海外のお客様でもありますし、「WowUs」とホテルのロビーは階段で繋がっております。今後、様々なコラボレーションを展開していければと考えております。
「大阪の国際競争力の強化につなげたい」
三菱地所株式会社
執行役常務 大野 郁夫様
三菱地所グループは、今年の4月に竣工いたしました「大阪堂島浜タワー」の開発及び施設運営を担っている1社でございます。「大阪堂島浜タワー」は、オフィス、ホテル、商業店舗、そしてこの観光展望施設という、様々な用途を積み重ねた施設となっています。ホテルにつきましては7月に開業いただき、オフィスにつきましてもご好評につき、ほぼ全ての区画でご契約をいただき、順次入居が進んでおります。そして本日、「WowUs」の開業により、「大阪堂島浜タワー」は本格稼働を迎えました。
来年はいよいよ大阪・関西万博を迎えます。全国的に非常に期待や注目が高まっている中、この場所が新たな交流の拠点となり、大阪の国際競争力の強化につながるよう、JCD様、そしてカンデオ・ホスピタリティ・マネジメント様と連携して参りたいと思います。
目を見張る揮毫パフォーマンス
セレモニーの中盤には、書家の上平泰雅先生による、開業を記念した揮毫パフォーマンスが行われました。事前に「WowUs」を見学し、このフロアにふさわしい一文字を選んだという上平先生。「今回は"輪"という字を書かせていただきました。この施設のコンセプトは、訪日外国人観光客、ビジネスパーソン、一般の方々のボーダーをなくすということ。そしてこの場所から和文化の輪を作り出し発信していくことで、交流そして賑わいの輪を明日につなげていきたい、そのような思いを込めて書かせていただきました」と述べられました。
愛らしいミャクミャクが登場!
その後のテープカットの場面には、大阪・関西万博の公式キャラクター、ミャクミャクが駆けつけ来場の方々も大喜び!
ワンフロアに多彩な顔!施設のご紹介
<観光ラウンジ>
カンデオホテルズ大阪ザ・タワーと階段で直結したフロアに大型ラックとモニターを設置し、大阪府域各所の観光パンフレットや映像コンテンツを提供しています。大阪府域の様々な情報を手に取り、ゆっくりくつろげるスペースです。今後は大阪だけでなく、全国を含めた観光情報への拡充を目指します。
<イベントスペース>
大阪観光局や和文化コンテンツホルダーと連携し、書道体験、ものづくりワークショップなど、大阪や日本の伝統文化にふれることが出来る参加型の体験イベントを予定しています。第一弾は「堺伝匠館」による堺打刃物の展示販売や包丁研ぎ実演を実施。堺の伝統文化に触れ、府内周遊のきっかけを提供します。
<展望会議室>
約30名が利用可能な展望会議室。全面ガラス張りで開放的なスペースから、大阪の広大な景色を眺めることができます。非日常的な環境に刺激され、新たなアイデアを創出したり、様々な意見を活発に交わしたり。新しいモノ、コトを創造する場所としてご利用ください。
<カフェスペース(ダイニングカフェLe Ciel)>
店名はフランス語で「空」という意味です。世界は空でつながっており、この場所で世界中の皆様とつながりたいという願いを込めて命名しました。有名店とコラボしたカレーやパスタ、その他和風にアレンジしたメニューの提供を予定。国籍を問わず楽しんでいただける空間を目指します。
<ギャラリースペース(WowUs GALLERY)>
アートの街として名高い堂島・中之島にふさわしい、高精細アート作品の配信展示スペースです。アート専用のデジタル額縁を活用し、これまで見たことのない鮮やかな色彩や繊細なディテールを画面上に再現。プロからアマチュアまで、あらゆるアーティストに表現の機会を創出します。
<ウッドデッキテラス>
高層階にあるスペースとしては珍しい、風が吹き抜ける癒しの空間です。館内を囲むようにガラスの壁で覆われたスペースにベンチも配置。爽やかな風を感じながら、大阪の街を展望することができます。風と大阪の景色を楽しめる、ヨガレッスンなども開催していきます。
担当者のコメント
大阪在住18年の私も思わず"Wow"と言ってしまう眺望の下、国境を越えた出会いや交流を創出したいと考えています。
ただの展望スペースではなく、多様な人々が集まり、新たな視点やアイデアを共有する場として利用していただければと思います。自治体観光PRのためのフロアとしても活用可能で、会議室としてのビジネス利用など、幅広い用途でご活用いただけます。ぜひ、お気軽にご相談ください。