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地域・企業・社会をつなぎ賑わいを創出する「箱根ランフェス2025」

イベント構想段階から
JCDが箱根町とタッグを組んで推進

「箱根ランフェス」は、箱根の自然を舞台に開催されるランニング・アウトドア・フェスが融合したエンターテイメントスポーツフェスティバルです。JCDが箱根町とタッグを組んで進め、地域や地元企業などの全面的な協力を得て開催しています。
2024年4月の「箱根ランフェス」は、エントリー枠があっという間に定員を超える結果となり、参加者の満足度も89.7%(当社調べ)と高評価を得ました。地域・企業・社会をつなぎ、賑わいを創出する「箱根ランフェス」の魅力や、次回2025年4月19日開催に向けさらにパワーアップした「箱根ランフェス2025」最新情報をお届けします。

  1. 箱根ランフェスとは?
  2. 持続可能なイベントを地域とともに築いていく
  3. 2025年開催はさらにバージョンアップ!
  4. 箱根ランフェスで生まれる共創

1 箱根ランフェスとは?

温泉街や豊かな自然、富士山を望む絶景など、魅力に溢れる箱根町は、年間約2,000万人の旅行者が訪れる人気の観光地です。そんな箱根で2017年から開催されている「箱根ランフェス」の特徴や魅力をご紹介します。

①富士山を見ながら走る絶景コース

箱根ランフェスは、開催日だけ特別に解放される自動車専用道の芦ノ湖スカイラインを走行できるマラソン大会です。最大標高1,000m以上のアップダウンが続くジェットコースターのようなコースを、タイム計測なし制限時間5時間のトレッキング感覚で楽しめます。
参加者は2つのコースから選択してエントリーでき、メインコースである「富士ビューラン ハーフ」(約22km)と「富士ビューラン 三国峠ラン」(約9km)は、どちらも唯一無二の絶景ランを体感できます。

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②タイム計測なしで"楽しさ"を競う

エキスパートからビギナーまで楽しめる、Scenic(風光明媚で)Freedom Run(自由なランニング)イベントである箱根ランフェス。"楽しさを競おう。"というコンセプトを追求し続けていて、競技としてのマラソン大会ではなく、幅広い参加者層が楽しく走ることに主軸を置いているのが大きな特徴です。
2024年開催からはタイム計測も廃止しました。タイムレースのないマラソン大会は珍しく、箱根ランフェスならではの魅力となっています。また、楽しさを重視したことで、他のマラソン大会に比べて若年層や女性の参加比率が高いことも特徴のひとつで、30代以下の参加者は36%、女性参加者は約40%と、多くの若年層と女性に支持されています。

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③旅×ラン×フェス! 楽しみ満載の複合型イベント

「箱根ランフェス」は、走るだけでなく、さまざまなコンテンツが楽しめる複合型イベントです。メイン会場の芦ノ湖畔「芦ノ湖キャンプ村」では、アーティストのライブや地元食材を使ったグルメ、物産展やワークショップが集まり、箱根の魅力が詰まった"フェス"を満喫できます。

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ランニング・アウトドア・フェスが融合したエンターテイメントスポーツフェスティバルの概念図

箱根ランフェスの構想は2016年に誕生しました。前年に発生した大涌谷の噴火により観光客が激減したことがきっかけでした。2014年から箱根町と包括連携協定を結んでいたJTBグループは、箱根町の復興に貢献する方法を模索しはじめました。
観光地として名高い箱根ですが、観光の目的が温泉やグルメに偏っているという課題があり、豊かな観光資源を多角的に楽しめる新しい観光スタイルへの転換が求められていました。
そこでJCDは、箱根の景観や自然など豊富な観光資源をより多くの観光客に体感してもらうための仕組みとして、スポーツイベントの実施検討を開始しました。そのような時に、読売新聞社も箱根復興に取り組もうとしていることを知り、企業の垣根を超えた連携を提案し読売新聞社の賛同を得てプロジェクトをスタートさせました。JCDがプロジェクトのハブとなり、自治体や地元企業・団体に呼びかけて結成された実行委員会により、約1年の準備期間を経て、2017年にスポーツイベントとして箱根ランフェスを開催するに至りました。
初年度の2017年はエントリー数が約700名でしたが、コロナ禍を経て、2024年に復活開催し、4年ぶりの開催とあって前回より規模を抑えて約1,500名の枠で募集したところ、エントリー開始後のすぐに定員を超える応募があり、多くの方が待ちわびて下さっていた事を実感しました。

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2 持続可能なイベントを地域とともに築いていく

コロナ禍で中止を余儀なくされましたが期間中も関係者間のコミュニケーションは続いていました。 むしろこの期間に連携力を強化し、2024年の復活開催はスムーズな流れで執り行うことができました。芦ノ湖スカイラインを日中ほぼ貸し切ることができ、「タイム計測なし」の更に参加者が自由に楽しめるマラソン大会が実現。警察や消防も救急スポットの設置や緊急時のヘリ搬送の準備などで、全面的に協力いただきました。また、運営面でも箱根町や実行委員会・協賛企業・地域住民の人々が自主的に取り組む流れが生まれていきました。
このように地域イベントを持続させるためには、単なるボランティアという意識だけで参画するのではなく、このイベントを通して地域貢献や社会課題の解決、そして地域への誘客と活性による様々な価値創出につなげていく、というCSV(Creating Shared Value = 共有価値の創造)の考えのもと、継続可能な仕組みを作ることが重要です。
箱根ランフェスは、地域・企業・社会をつなぐ場であり、そこに参画する自治体・企業・参加者それぞれが自身にできることを考え提供しながら、一体となって協力し作り上げていくイベントへと成長しています。

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3 2025年開催はさらにバージョンアップ!

2025年はエントリー数を2,500名に増加。エンターテインメント性の向上はもちろん、会場までのアクセス改善など、より魅力的なイベントの開催を目指しています。 また5時間に延長する事で、芦ノ湖スカイラインの絶景を各々のペースで堪能いただけます。

サステナブルな取り組みで環境に配慮

箱根ランフェスは例年サステナブルな取り組みを実施しており、ランナーには、給水用のシリコン製の折りたたみカップを配布し、膨大な量の紙コップの使用を削減。ペットボトルを洗浄して水平リサイクルに回す取り組みも行います。また、備品類や看板なども極力減らし、破棄物を最小限に抑えています。

箱根ならではのフード提供や箱根観光を楽しむ施策を強化

2025年の箱根ランフェスでは、飲食ブースを拡大して準備予定。串焼きやバーベキューなど、湖畔で行うフェスならではのフードを楽しんでもらえるよう計画しています。また、箱根・小田原名物のかまぼこや黒たまごを用意。箱根名物が食べられるのも、箱根ランフェスの醍醐味です。

他にも、学割や地元在住・在勤・在学割引も設定。商品券や宿泊券の抽選会も予定しており、箱根観光も楽しめる内容になっています。また公共交通機関の混雑を考慮し、小田原発の臨時バスの運行や案内員の設置を計画。小田原発着の日帰りバスツアー実施や、芦ノ湖キャンプ村に宿泊用のキャビンを造成するなど、日帰りでも宿泊でも、箱根の自然や観光を一緒に楽しめるプランを計画しています。

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4 箱根ランフェスで生まれる共創

JCDには、「人」と「企業」と「地域」をつなぐ「最適なコミュニケーション」を、お客様や事業パートナーと共創し、持続的でよりよい社会の実現に貢献する。というビジョンがあります。箱根ランフェスでは、箱根町にしかない魅力や体験価値を創り出す貴重な取組を、JCDだけでなく様々な企業ともそのビジョンや価値を共有し、共創しながらよりよい事業活動にすべく取り組んでいます。

①地元企業の協力
地域でイベントを行うにあたり、地元企業の協力は不可欠です。自動車道を封鎖してコースを提供する芦ノ湖スカイライン、事前告知を協力頂いている小田急電鉄、公共交通機関の臨時運行や関係者のバス運行を行う各バス会社、ランナー全員に商品を提供する大涌谷黒たまごなど。箱根ランフェスに欠かせないコンテンツは地元企業の協力があってこそ実現しています。

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②賛同企業のアクティベーション事例
箱根ランフェスではパートナーシッププログラムを設けており、地元企業だけでなく、これまで様々な企業・団体からパートナーとして参画いただき、このイベントを一緒に創り上げています。
当社が企画主体であることから、他のスポーツイベントでは調整が難しいアクティベーション展開やタイアップなども各企業様と相談しながら実現してきました。その事例の一部を紹介します。

・ ベッドメーカー:自社商品であるスポーツアスリートのためのマットレスを、会場内の景観のよい場所に設置し、疲れたランナーが休憩できる場所を提供。また、マットレスに寝転がるランナーの様子を動画で撮影し、自社コンテンツとして使用。
・ 自動車メーカー:コースの先導車として自社ブランドの自動車を使用。会場内に車両展示のブースを展開。
・ 飲料メーカー:ミネラル飲料をゴール後のランナーに提供。ドリンクを飲んでいるランナーを撮影し、スポーツにもオススメのミネラル飲料としてSNSで発信。
・ 保険会社:スポーツアスリートのための保険のPRやアンケートなどによるマーケティングリサーチ等を実施

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こうしたスポンサーシップ・アクティベーションは、非日常空間で記憶に残るブランディングと販促効果を得ることができ、テストマーケティングとしても活用できます。加えて参加者自身がSNSに投稿して拡散されるUGC(ユーザー生成コンテンツ)効果も高くなっています。

自社商品やサービスを提供しながら、SNS投稿キャンペーンの実施することで生の声が聞けるため、パートナー参画企業からも「支援しながら箱根ランフェスの場を活用させてもらえる」と好評をいただいています。
また、プロモーションや販促効果だけでなく、箱根ランフェスへの参画が社会・地域への貢献となり、企業のブランド価値向上にもつながります。

箱根ランフェスは地域・企業・社会をつなぐ場でもあり、地域貢献や社会課題の解決、そして地域への誘客と活性化によって、社会的かつ経済的な価値創出にもつながるイベントです。地域の賑わい創出のため、多くの企業に箱根ランフェスへ新規参画していただけるように尽力し、そして今後も箱根町や実行委員会、さらにはパートナー企業と共創し、箱根ランフェスを持続可能な箱根の名物イベントにすることを目指していきます。
2025年開催の「箱根ランフェス」にぜひご期待ください。

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【箱根ランフェス実施概要】

開催日:2025年4月19日(土)
会 場:メイン会場(芦ノ湖キャンプ村)9:00~16:00
富士ビューラン(芦ノ湖スカイライン)10:00~15:00 ※制限時間5時間
主 催:箱根ランフェス実行委員会
申込受付期間:2024/10/22(火)~ 2025/2/19(水)
エントリーは箱根ランフェス公式HPより
https://hakone-runfes.com/

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