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~女性管理職の実像と本音~vol.1 「部下から見た女性管理職のマネジメントに関する調査」

リリース

2023.11.13

~女性管理職の実像と本音~vol.1 「部下から見た女性管理職のマネジメントに関する調査」
女性上司は部下のやる気を上げ 新人が生き生きと働く風土を作る一方で「ストレスが強いだろう」と部下から予測される

【調査結果のポイント】
1. 女性上司がいる部下は、「今の仕事に喜びを感じる」と回答する割合が高い。
2. 女性上司は、新人が生き生きと働き、新しいアイデアを提案しやすい組織風土を作る。
3. 女性上司は、女性部下からの評価が高い。
「相談がしやすい」「仕事の知識・経験が豊富」「部下の私生活を考慮してくれる」等の項目で、高い評価。
4. 女性上司の部下は、管理職になるとやりがいが増し、成長できるという回答が多い
一方で、勤務時間が長くなるだろうとの回答も多く、女性部下は、ストレスが強くなるだろうと懸念示す。
5. 「上司の性別は気にならない」61%、2009年より8.7%増加。
男性上司がいる女性は、女性上司(自分と同性の上司)には否定的な傾向。
6. 女性管理職の存在、女性上司の部下は「違和感ない」、男性上司の部下は「あまり見聞きしない」の回答が多い。
都市部と都市部以外での差はない。

【まとめと提言】
(1)性別に関わりない適切な評価・登用で女性管理職比率の向上を
(2)女性管理職の良い側面を社内に広げ「相談がしやすい」仕組みとマインドを
(3)男女ともに働きやすい・働きがいのある組織として、採用ブランディングを向上させる
(4)管理職も仕事のストレスが軽減され、適正な勤務時間で働ける環境を整え、次世代管理職の育成を
(5)会社の枠を超えた広い視野を持ち、組織の多様性、働きやすさ・働きがいを向上させる

 組織の健全な運営、発展において、多様な人が多様な価値観と能力を活かして働くことは重要課題の一つです。中でも女性が生き生きと働き、管理職や経営職の立場にも登用され活躍することは、組織全体の活性化、そして男女関わりなく働きやすく働きがいのある職場づくりにつながります。しかし、厚生労働省の雇用均等基本調査によれば、企業の課長相当職以上の管理職に占める女性の割合は、2022年度には12.7%と非常に低い水準で推移しています。女性の活躍支援のために何が必要かを知るためには、職場での男女別の意識や女性管理職がどのような立場にあるのかを知ることが、その第一歩になると考えられます。
 このたび、JTBグループで様々なコミュニケーションサービスを提供する株式会社JTBコミュニケーションデザイン(以下JCD)は、ワーク・モチベーション研究所にて、~女性管理職の実像と本音~vol.1「部下から見た女性管理職のマネジメントに関する調査」をまとめました。本調査では女性管理職に対する部下からの評価を男性管理職と比較し、さらに当研究所において2009年に実施した同様の調査と比較する事で、14年を経た状況の変化を分析しました。
 なお女性管理職自身を調査対象としたvol.2「女性管理職の本音とマネジメント行動に関する調査」についても、今後発表する予定です。

【調査概要】
調査方法
インターネットリサーチ
調査地域
全国
調査対象者
1,032名
従業員100人以上の会社に勤務する20歳から69歳までの非管理職の男女
女性上司がいる女性及び男性、男性上司がいる女性及び男性それぞれ258人を抽出

実施期間
2023年9月15日~9月19日
※比較に用いた2009年の調査:「上司の性別が部下のモチベーションなどに及ぼす影響の調査」
2009年5月12日(火)~13日(水)実査、非管理職620人(女性上司がいる女性及び男性、男性上司がいる女性及び男性それぞれ155人)対象

調査内容の詳細についてはこちら

本件に関するお問い合わせ先
株式会社JTBコミュニケーションデザイン 広報室
TEL:03-5657-0860